ソコココウボウ

星とフリッカー

2025/11/29

メインビジュアル。布の上に『星とフリッカー』が表紙を表にして置かれている。

2025年11月24日のCOMITIA154で初版を発行した、写真集と詩集が合わさったような本。

表紙はディープマット インディゴ 180kgに銀インクでの印刷をお願いした。インクの乗った部分に落ち着いた光沢感があってお気に入り。印刷はずっとお世話になっているプリンパさん。

布の上に『星とフリッカー』が表紙を表にして置かれている。銀インクで印刷された部分が光沢をもっている。

常に輝いているように見えてしまう憧れとしての星と、写真に映される点滅(フリッカー)をモチーフに、日々明るくなったり暗くなったりしている自分の内面を記録した。このテーマはおそらく「外面以外を見せたい」や「ずっと健康元気なわけではないと知って欲しい」といった欲求から出発している。

『星とフリッカー』3ページ目の画像。掲載されている文章「お天道代わりのLEDも常に光ってはいないらしい。私たちには見えない速さで、点いて消えてを繰り返す。それが彼らの呼吸であって、照らし続けるための仕組み。私のこの点滅もきっとそうなのだと思う。なら心置きなく、喜び、怒り、動き、疲れ、恐れ、認め、愛しましょう。そうして長もちすることで、できる限り生きようとすることで、一部屋くらいは明るくしたい。星に憧れてしまうなら、夜を過ごす場所がないと」。

本文は左ページに写真・右ページに散文というセットで構成。右ページでは黒と白を交互に背景色とし、ひとつの話題に対して私がもっているふたつの異なる向き合い方を連ねて掲載した。

『星とフリッカー』4ページから7ページの画像。
『星とフリッカー』8ページから11ページの画像。

つくっていて、そういえば私写真好きだったな、と思い出した。撮りためた写真をここしばらくのトレンド物思いと連想ゲームして一冊にするのも、はじめての試みになって面白かった。

『星とフリッカー』に掲載した12枚の写真。