日記
ホントにホントに本なんだ
2025/11/30
今日は、うらわ美術館で開催中の「約束の場所で:ブック・アートで広がるイマジネーション」を観てきた(会期は来年2026/1/18(日)まで!)。
↓印象に残っている作家さん(敬称略)・作品とその感想メモ
中尾寛《少年文庫段段 カニグズバーグ》ほか:
重さのあるかたまりとして本が存在していることに気がついた。
堀浩哉《THREE PRIMARY COLORS-PRACTIS VOL.3:INCREASE》:
紹介映像の中でページがめくられるごとに増えていく線を
「確かに読書してる間の感覚ってあんな感じかも......」
と思いながら観ていた。本の中にも自分の中にも色々なものが積み重なって、やがてまとまりのある流れになっていくような。
サラ・ボッドマン《一緒に読んで》:
連帯やつながりといったテーマが私の関心に近くて心惹かれた。人と共につくる手法になるほど!!と思った。
全体を通して、「本」という言葉の懐の深さを感じた。理解してもらうための記号を載せたモノだけが本じゃないんだなぁ。身体で体験する本、つくっていきたい。
私は成立させるための雛形を設定してから、そこに本文や中身を流し込む手順で本をつくることが多い。ので、結果として「いわゆる本」の形や大人しめの体裁になりがち。いや、「本」と言われてふだん思い浮かべるような本ではあるから、何か悪いというわけではない。ただ、単なる情報伝達ではなく五感による体験を目的とした本をつくる場合には、自分の中で「本である」とする範囲や形をちょっと広げてから取り組むのが良いのだろうなと。準備運動とかストレッチみたいに。そのきっかけになる展示でした。